ダニと似ている虫に「ノミ」がいます。
どちらにも共通しているのが、人間やペットを噛むことです。
しかし、この2つの害虫パッと見た感じだと、すごく似ているように思えます。
一体どこが違うのか、あなたは答えることができますか?

ちなみに私は今まで答えられませんでした。
ダニとノミ、それぞれの違いをチェックすることで、対策を練ることが可能です。
そこで本記事では、ダニとノミの刺し方の違いや、普段よくいる場所などについて調査してみました。
ダニとノミのおもな違いは?
ダニとノミ1番の違いは、その大きさにあります。
基本的にダニは目に見えません。
しかし、ノミは肉眼でも見ることが可能です。
ダニとノミそれぞれの大きさ
ダニ…1mm以下
ノミ…2~3mm
なかでも、人に害を与えるコナダニやチリダニは特に小さく、どちらも0.3~0.4mmくらいしかありません。
ダニを目で確認してみたいという人には、専用の目視キットを使うのもおすすめですよ。
目視キットについて、詳しくはこちらの記事を参考にどうぞ。

ダニとノミは何をエサにしている?
ダニは人間のフケや髪の毛、さらにほこりなどをエサとしているといわれています。
しかし、ダニはほかにもいろんなものを食べれることを知っていますか?
実はこれら以外に、ダニは小麦粉なども好んでエサにしているのです。
その他のダニが好むエサについて、詳しくはこちらの記事が参考になります。


それに対してノミですが、成虫と幼虫で好物となるエサが違っているのが特徴です。
ノミの成虫…動物の血
ノミの幼虫…成虫の出したフン・人やペットの食べカス・フケ
それぞれが持つ大きな特徴について
ダニとノミですが、実はそれぞれに違う特徴が備わっています。
ダニ…人間が食べる食品類などにも繁殖する。
ノミ…ダニと違って跳ねる。

特にダニとノミの違いは、ノミだけがぴょんぴょんと跳ねることにあります。
1度でも家にノミの侵入を許してしまえば、跳ねながら人を刺してきます。
ダニとノミは普段どこにいる?
ダニとノミですが、どちらも普通に家のなかにいます。

え~!そんなのイヤだ!何かいい対策ないの?
自宅に害虫がいるかもしれないと思ったら、そう感じる人も多いと思います。
ですが、安心してください。
ダニとノミは家のなかでも、潜んでいることが比較的多い場所はある程度決まっています。
そこで本項目では、ダニとノミ、それぞれがいるであろう場所について、下記でご紹介していきます。
ダニは布団やカーペットなど家のなかでも高温多湿のところで繁殖する
ダニが好む場所には、ひとつの特徴があります。
それは高温多湿になるところです。
布団のなかやカーペット、さらに畳やソファなど、どれもダニの大好きな場所になっています。
しかも、これらの場所はダニにとって潜みやすいだけではありません。
高温多湿になる場所で、ダニは繁殖を繰り返すのです。
繁殖すると当然噛まれやすくなるので、退治するためにもダニが好む場所は把握しておきたいもの。
そんなダニが特に多く発生しやすいスポットについては、こちらの記事を参考にどうぞ。

ノミは家で繁殖せずに外から侵入することが多い
ダニは家でも発生しますが、ノミはちょっと違いがあります。
ノミは家で繁殖せずに外から侵入することが多いです。

そのため、ノミ対策として重要なのは外部から家に入らせないこと。
特にペットなどの動物にくっついて家に入ってくるので、気を付けましょう。
どちらも梅雨によく発生しやすい
ダニとノミに共通したことがあります。
それはどちらも、梅雨の時期によく発生しやすいということ。
ダニが梅雨に発生する理由については、こちらの記事が参考になります。


対してノミですが、ダニと同じく湿度が高くなれば繁殖しやすくなってしまうのです。
ノミは室温が13~15度で湿度が50%より高くなると、外だけでなく、部屋でも繁殖しやすくなります。
ダニとノミはどちらも多湿を好む害虫なのです。
増加させないためにも、家のなかの湿度にはよく気を付けましょう。
ダニとノミそれぞれ刺し方に違いはある?
人やペットに被害を及ぼすダニとノミ。
どちらも寝ているあいだなどに刺してくるので、何とかして防ぎたいものです。
実はダニとノミには、刺し方にちょっとした違いがあります。
ダニは体の柔らかい場所を狙う
ダニは人間の体のなかでも、特に柔らかい場所を狙って刺す傾向があります。
子供も大人も、噛まれやすいお腹やふとももなどは気を付けたいポイントです。
刺された場所ですが、だいたい1㎝くらいの大きさに赤くはれます。
ノミは主に下半身を刺す
ノミに刺された場合、その個所は水ぶくれのような症状がでます。

刺された場所の症状は、ダニとノミでは大きく違っています。
さらに、ノミはダニと違い主に下半身を刺すのが特徴です。
足やふとももなど、跳ねながら刺すので特に注意したいもの。
ノミに刺されると、その個所にすごくかゆみが出るので気を付けましょう。
ダニの撃退法
ダニを撃退する方法についてですが、大切なのは部屋の環境を整えることです。
高温多湿を防いだり、ほこりなどのゴミを取り除くことで、ダニを発生させないようにできます。
部屋ごとに違うダニの撃退方法について、詳しくはこちらの記事を参考にどうぞ。

ノミの撃退法
現代の日本では、自宅でノミの被害にあうケースは昔よりも減少しています。
それでもノミの被害にあう場合、多くは外からノミが侵入するからです。

ノミは見つけても指でつぶせばいいから、ダニより撃退が楽だよ。
そう思っている人は危険です。
たしかに、ノミは目視できるので見つけたらつぶしたくなる気持ちはわかります。
でも、ノミはつぶしてはいけないある理由があります。
ノミは見つけても指でつぶしてはいけない
ノミを家で見つけても指でつぶしてはいけない。
理由はノミの成虫が卵を持っている場合、つぶすことで増殖を助けてしまうことがあるからです。
成虫に卵があるときに指でノミをつぶすと、いきおいで卵が他に飛んでしまうことも…。

その結果として、ノミの繁殖を手助けしてしまう可能性もあるのです。
ノミを家で見つけたときには、掃除機を使って吸い込んだり、専用殺虫剤を使うようにしてください。
ペットを散歩させたあとはノミに噛まれていないかチェックしてあげよう
外から持ち込まれるノミですが、1番多いケースがペットの散歩後に入り込むことです。
ノミは犬や猫などの動物を好んで噛む害虫として知られます。
散歩などで外に出たときに、ノミがペットを噛んだまま家に侵入することがよくあるのです。
家にノミを入り込ませないためにも、散歩のあとはペットをチェックしてあげしょう。

仮にペットからノミが見つかっても、最近はノミ除去専用のくしがあるので楽に取り除けますよ。
まとめ
一見すると、ダニとノミはとても似ているように感じます。
しかし、大きさや普段よくいる場所、刺され方など違いは多数あります。
どちらも噛まれるとすごくかゆみがでることが共通点です。
かゆみを感じて不快感を覚えるまえに、しっかりとそれぞれに効果のある対策をしておきましょう。