近年、日本の夏は温暖化の影響から、気温が40度を超えることも少なくありません。
40度を超えると人間はもちろん、犬や猫などのペットたちもバテてしまいますよね。
では室内に発生しているダニはどうなのでしょうか?
実は、ダニは気温が40度を超えても生きていける害虫だといわれています。
本記事では、この話が本当なのかどうかについてと、ダニと気温の関係について調べてみました。
40度を超えてもダニは動けるの?
結論からいえば、ダニは40度でも動くことができます。
もともと、ダニは高温多湿を好むいきものです。
20~30度くらいの気温になると、ダニは活発化してしまいます。
しかし、このくらいの気温であれば、私たち人間も快適に活動できますよね?
これが真夏に40度などと気温が高くなったら、外を歩いていると疲労を感じたり、熱中症になったりするケースも多数みられます。
実は、ダニも人間と同じです。
ダニは気温が40度になっても活動できますが、その動きは鈍くなるのです。
ダニは高い気温なら何度くらいまで生息できる?
40度の高温でも活動できるダニですが、実は高温に強いわけではありません。
ダニは55度以上の温度になると、簡単に滅することができるからです。
50度以上の温度であれば20~30分くらい加熱すれば、ダニを完全に退治することができます。
さらに、温度が60度以上になると、すぐにでもダニを退治することが可能です。
ですが、そこまで気温があがることは絶対ありませんよね。
ダニを高温で撃退したいときにおすすめなのは、乾燥機などを利用することです。
たとえば布団などに潜むダニを完全に退治するためには、布団乾燥機などを活用するのが便利です。
布団のダニ退治方法について、もっと詳しくはこちらの記事をどうぞ。
低い気温になるとダニはどうなる?
高温に強いダニですが、反対に低温になるとどうなるのでしょうか?
ダニは高温が好きでも、低温は苦手です。
しかし、実はダニはある程度の低温ならば、活動することができます。
動きが多少鈍くはなるのですが、低温でもダニはしっかりと生きています。
ダニはマイナス10度前後にならないと、滅することができないのです。
ただし、低い温度になるとダニはほとんど繁殖することはできないので増えません。
昔は冬になれば、あまりダニは発生しませんでした。
しかし、家の気密性の高さや暖房器具など、昔と今とでは日本の住宅事情は大きく変わっています。
これらが大きな理由となって今では、冬でもダニが発生します。
低温が続く季節でも、室内でダニが繁殖したり活発に動いているケースも少なくないのです。
まとめ
ダニは40度の高温でも生息しています。
動きは鈍くなりますが、温度が50度を超えない限り、ダニを退治することはできません。
反対に気温は苦手とするダニですが、マイナス10度くらいにならないと滅することは難しいです。
さらに、暖房器具を使用する今の住宅環境では、昔と違って冬でも活発に動くダニも多くいます。
ダニが活動可能な気温は、意外と幅広いです。
気温の変化は季節の変化でもありますが、ダニの活動にも関わるので気を付けたいですね。